物流ストーリー

トラックのチャーター便と混載便、どちらで荷物を運ぶべき?

2020年8月31日

企業にとって、輸送や配送にかかる費用は原価に大きく跳ね返るため、どのような方法で、どのくらい料金が掛かるのか一番気になるところ。

国内の輸送・配送の手段としては、トラック、鉄道、飛行機、船と様々な方法が考えられますが、今回はトラックに特化した輸送・配送の仕組みや料金体系についてご紹介します。

 

それぞれの仕組みや料金体系について

トラック運送は、大きく分けて「一般貨物運送事業」と「特別積合せ事業」があります。

また、最近では「共同配送」という輸送手段も出てきました。

一般貨物運送事業とは、貸切便や同じ意味で使われるチャーター便のことで、特別積合せ事業とは、路線会社を利用した混載便(路線便)を指しています。

 

チャーター便の仕組み

車両を貸し切って輸送・配送する便をチャーター便と呼びます。専属トラックとドライバーによって荷物を運ぶのが特徴です。

 

混載便の仕組み

まずはエリアごとに集約した荷物を地域ごとの特定の大型拠点(ハブ)へ集めて、その後は同じ地域や方面ごとに中継拠点(スポーク)へ荷物を振り分けます。

そこからさらに小規模のエリア別配送センターへ小分けにしてから荷物を届けます。

複数の荷主の荷物を一台のトラックに積み合わせて運ぶのが特徴です。

こういった輸送方式は「ハブアンドスポーク方式」とも呼ばれています。

 

それぞれの料金体系について

チャーター便は荷物の量にかかわらず、トラック一台を貸し切りにするため、料金はスペースに空きがある場合もトラック一台分の料金が必要になります。

一方、混載便は複数の荷主の荷物を混載して運ぶため、料金は荷物の容積や重量に沿ったタリフ料金となります。

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チャーター便と混載便のメリット・デメリット

トラックの運送方法を選ぶ際、荷物をA地点からB地点まで輸送・配送・デリバリーをするには、チャーター便で一台のトラック(2トン、4トン、10トン)を仕立てるか、あるいは混載便を利用するかの2択となります。そこでチャーター便と混載便のそれぞれのメリット・デメリットを知ることで、より効率的で輸送・配送にかかる費用対効果を得ることができます。

 

チャーター便のメリット

メリットは、なんといっても荷主貸し切りの専用トラックなので、納期の日時指定が可能な点です。

例えば、荷物の積込み時にトラブルなどが発生した場合でも可能な限りスケジュールの調整をしてもらえるなど、各運送業者によって様々な融通が利きます。

また、ドアツードアで輸送するためリードタイムが短く、荷物は積み込んだ状態のまま配送されるので、汚れや破損のリスクが低く、安心して荷物を運ぶことができます。

料金も「チャーター便は割高」という印象もありますが、貨物の重量や容量にあわせて車両を選ぶことができるので、発送数量や配送先によっては安価で、混載便より早く荷物が届きます。

 

チャーター便のデメリット

デメリットは、専用トラックを貸し切ることで、スペースに空きがあっても料金は一台分かかるため、少量の荷物を運ぶ場合は料金が割高になります。

また基本的に2トンチャーターは近距離のみの受諾となり、配送先によっては往復の料金を請求されます。

ただし帰りの便に積み込む荷物があれば、片道料金を適応してもらえる場合もあるので依頼する前に確認をしましょう。

 

混載便のメリット

最大のメリットは、運送料金の安さです。

少量の荷物を運ぶ場合、混載便の性質上、複数の荷主の荷物と混載して運ぶことになるため、その料金は一個単位での計算となり、容積や重量に沿った混載タリフ料金が基準となるので、チャーター便よりかなり割安になります。

混載便のデメリット

混載便は複数の荷主の荷物を一台に積むため、荷物の回収時間が決まっています。そのためリードタイムがかかってしまい、急を要する荷物には不向きといえます。

また、発送1回あたりの数量、容積、重量に制限があり、荷物一個あたりの長さ上限も決められています。

さらに、荷役を複数の拠点に渡って繰り返すため、荷物を触る回数も多くなり、扱いが荒いとダメージや破損率が高くなります。

 

選択基準や分岐点は?

 

チャーター便と混載便を選択する一つの基準は、距離と数量(容積/重量)によってどちらが安いかを判断することです。

例えば、2トン車チャーターの料金が3万円で積み込む荷物が一台で済む場合、同じ荷物を混載便で計算した時に3万円以上ならチャーター便を選択するなど、距離と数量によりどちらが安価で割高になるのかの分岐点を算出し、両方を比較・選択することが重要なポイントです。

 

 

まとめ

チャーター便、混載便にはそれぞれにメリットとデメリットがあります。

しかし、それはこの2つの運送方法の特徴ともいえます。

運びたい荷物の種類や形、数量(容積/重量)、距離などによってそれぞれを比較・検討するようにしましょう。

なによりも大切なのは、輸送や配送にかかる費用も商品原価の一部であるということ。

そのため、より安全で安心に荷物を届けてくれ、安定した価格を提供してくれる運送業者に依頼することが費用対効果の向上に繋がり、商品価値を高める一歩となるでしょう。

 

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