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Gマークとは?申請から取得までの流れをわかりやすく解説【情報まとめ】

2021年5月27日

現在の日本では昔と比べるとネット通販などで買い物をする利用者も多く、海外からの輸入も多いので街中でトラックを見ない日はほぼないと言っても過言ではありません。

そんな中で『G』と書かれたステッカーをトラックに貼付しているケースを目にすることがありますが、これは「Gマーク」といって運送事業者の安全性を表すシンボルとして認定された証です。

本記事では、Gマークについての説明や申請方法、取得までの流れについてご紹介していきます。

※本記事は2021年5月時点の情報をもとに作成しています。

Gマークとは

 

安全性優良事業所を示す認定マーク

 

Gマークとは、安全性優良事業所に認定された貨物自動車運送事業者にのみ与えられるマークのことです。

マークの由来は、「Good」と「Glory」の頭文字からなっており、認定を受けた運送事業者はトラックなどの事業用自動車の車体にステッカーを貼付するのが一般的とされています。

安全性優良事業所とはいわば安全性に優れた運送事業所という意味で、未認定の事業所と比べると事故件数やその割合が少ないことが特徴です。

利用者(荷主)にとって依頼先の運送事業者が安全に荷物を運んでくれるということは何よりも大切なことですが、Gマークは安全・安心のシンボルマークとしてそれらを判断するひとつの基準となるでしょう。

 

Gマークの概要について

 

安全性優良事業所の認定制度がスタートしたのは平成15年7月です。

この制度は利用者(荷主)が安全性の高い運送事業者を選びやすくするためのシステムを構築することで、事業者が事業の安全対策をより積極的に行う環境を整えることが目的とされています。

Gマークは国から指定された「全国貨物自動車適正化事業実施機関(全日本トラック協会)」が認定を行います。

審査は以下の3つのテーマをもとに、全38の厳しい評価項目が設けられています。

<テーマ>

①安全性に対する法令の遵守状況(配点40点:基準点数32点)

②事故や違反の状況(配点40点:基準点数21点)

③安全性に対する取り組みの積極性(配点20点:基準点数12点)

 

参考・引用:

評価は点数によって審査され、100点中80点以上が合格ラインとなっています。

ただし、各テーマにはそれぞれ基準点数が設定されているので、合計点が80点を上回っていたとしても基準点数に満たないテーマがある場合は認定されません。

そのほかにも法令に基づく認可申請や届出、各種報告事項や社会保険等の加入などが適正になされているかどうかも認定の要件となっているので注意が必要です。

 

申請から取得までの流れ

 

Gマークの認定を受けるまでの流れは比較的シンプルで、必要書類の準備~申請書類の提出~認定・公表までの3つのステップがあります。

まず最初に申請書の入手方法からご紹介していきます。

入手方法は二通りあり、全日本トラック協会のホームページ上で作成する方法と、申請事業所が所在する都道府県の地方実施機関(トラック協会)に直接赴き書類を入手・作成する方法です。

どちらもそれぞれ頒布開始日が設けられているので、事前に日程を確認しておきましょう。

全日本トラック協会のホームページで作成・登録した時点では受付完了にならないので注意しましょう。

次に申請書の提出方法ですが、原則、事業所が所在する都道府県の地方実施機関の受付窓口に直接提出することになっています。

例外として(地理的条件等の都合など)郵送が認められる場合もありますが、通常の提出期限より2、3日早く必着させる必要があります。

また郵送の種類は、簡易書留や信書便などの荷物追跡が可能な方法で郵送しましょう。

申請料は申請書をホームページ上で作成した場合は無料となっており、複写式の申請書で作成した場合は申請料1,000円(税込)が必要です。

各年の申請受付期間については全日本トラック協会のホームページに記載されています。

そして最後に地方実施機関に提出した申請書類は、最終的に全国実施機関(全日本トラック協会)によって審査・評価され、認定要件を全てクリアした場合のみ安全性優良事業所として認定されます。

 

申請までの事前準備・申請資格

 

Gマークの申請は誰でも行えるというわけではなく「申請資格」というものが存在します。

申請資格は申請基準日の時点で以下の項目を満たしていることが条件となります。

<申請資格>

事業開始後(運輸開始後)3年を経過していること

配置する事業用自動車の数が5両以上であること

過去に不正等で認定の取り消しや是正勧告受けた場合で再申請の資格を有するために必要な期間を経過していること

 

参考・引用:

Gマークの認定を受けるまでの流れ自体は比較的シンプルであるものの、審査・評価は厳正に行われるので、申請書類の不備や期日に遅れないよう早めに準備をしておくと良いでしょう。

<申請時のポイント>

申請資格があるかどうかを確認する

申請受付期間内に早めに申請する

申請書類は正確な情報を記入する

 

Gマーク認定後に必要な手続き

 

Gマークには有効期間が設けられており、認定を継続するには更新をする必要があります。

有効期間は新規取得の場合で2年・初回更新後は3年・2回目以降は4年ごとに分けられています。

 

更新時の申請方法は通常申請と特例申請の2パターンあり、全部で5種類(A~E)の方式の中から選択ができます。

通常申請はA方式で、それ以外が特例申請となり、特例申請は提出する書類が少ないというメリットがありますが連続で特例申請を選択することはできません。

 

取得のメリット

運送事業者にとってのメリット

 

これまで記載したように、Gマークに認定された事業所は安全・安心の外見的なイメージが付くだけでなく、申請や更新を行うことで必然的に事業の安全対策を継続して行うことになるので、従業員の方々をはじめ社内全体の安全に対する意識レベルが向上することに期待が持てます。

さらにGマークに認定された事業所にはインセンティブとして以下のメリットや優遇を受けることができます。

<国土交通省>

・違反点数の消去

・IT点呼の導入

・点呼の優遇

・CNGトラック等に対する補助条件の緩和

・安全性優良事業所としての表彰(条件あり)

・基準緩和自動車の有効期間の延長

・特殊車両通行許可の有効期間の延長

 

<全日本トラック協会>

・予算の範囲内で助成の優遇措置が受けられる。

1)特別研修(安全教育訓練など)への受講料助成金の増額

2)携帯型アルコール検知器への助成金(1台につき2万円)

3)経営診断・改善相談の助成金増額

 

<損保会社>

・損保保険会社及び交通共済の一部から保険料の割引が受けられる。

 

参考・引用:

 

荷主にとってのメリット

 

利用者(荷主)にとってもGマークに認定されている事業所を利用することは、事業リスクの軽減につながります。

理由としてはこれまでも述べた通り、Gマークの認定は厳正な審査・評価の上で取得できるものなので、認定を受けていない運送事業者と比較すると安全対策への取り組みの有無が把握でき、運送委託時の様々なリスク軽減につながるでしょう。

 

Gマークに関する情報まとめ

Gマークに関する情報(一部)ページへのリンクを以下にまとめてみました。

 

外部リンク:『国土交通省 - Gマーク制度』

外部リンク:『全日本トラック協会 - Gマーク制度について』

 

また全日本トラック協会では、申請方法についての案内動画もアップロードされています。

 

外部リンク:『全日本トラック協会 - 2021年度の申請案内について(動画)』

 

 

番外編として、Gマークの認定を受けた事業所は認定の有効期間内に限り認定マークのデータを自社で使用することができます。その際データ提供の申請手続きが必要となりますが、名刺やパンフレット、Webサイト、ステッカーなど自社の安全性のPRに活用することができます。

 

外部リンク:『全日本トラック協会 - Gマークのデータ提供について』

 

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本文:

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