物流ビジネスモデル 物流基礎知識

サプライチェーンマネジメントで物流最適化に必要な3つの施策

安い労努力と、市場を求め企業の海外展開が進んだ結果、物流がより複雑化してきています。
そこで注目されているのが、サプライチェーン・マネジメントです。
部品の供給から製造販売まで最適な量を作り、機会損失の無いように販売する仕組みを作ることです。
サプライチェーンマネジメントを行う目的は、売上と利益を最大化させることです。

ではサプライチェーンを成功させてきている企業はどのような取り組みを行ってきたのでしょうか。
成功している企業は次の3つの施策がかみ合い運営出来ているところではないでしょうか。

①顧客情報を元に商品開発を行っている
②全体の物の流れのデザインを作っている
③実行する為に社内の情報共有と作業標準化ができている

①顧客情報と売上

製品やサービスを買ってくれる顧客の情報が大切な情報
いかに顧客の立場になって、顧客の満足度に重きを置くかでビジネスの成否がわかれている。成功している企業は顧客情報をうまく使い、顧客を満足させる製品の開発や仕入を行っている。
世界小売売行ランキングトップのウォルマートでは SAVE MONEY LIVE BETTERを標語にかかげ、
日用品全般をより安く提供できるワンストップサービスを実現させている。

②全体の物の流れのデザインを作っている

物流の究極的な理想形は在庫をあまり持たず、人とモノにムダな動きをさせず、顧客までいかにダイレクトに運ぶかということだろう。
成功事例として、ZARA(INDITEX社)の例をみてみよう。
自社工場を中心とした生産システムで世界中の約7000店への受注後8時間で出荷し、欧州エリアでは24時間、日本には72時間以内に店舗に納品できる強力な物流システムを構築している。
これこそ理想的な物流ではないだろうか。
受注生産で在庫を持たず、しかも生産後すぐ発送し遠いところでも発注後3~4日で到着し、店舗に並んでいる。売切れればそれまでだ。このスピードと少数販売が売れ残りを防ぎ、物流の効率化にもつながっている。

③実行する為に社内の情報共有と作業標準化ができている

社内の体制作りがサプライチェーンの成否を分けるといっても過言ではないでしょう。いかに机上ですばらしいデザインが作れても、現場が動かなければ実現できません。
社内の協力を得てそれぞれの部署が連携できることが難題と言えます。
今までのやり方を替え、違う仕組みを作るには、作業者に対する明確なメリットが必要です。今までより工数や手間が減って作業が楽になるなどです。
そのために作業の標準化と見える化で生産性を向上させる必要があります。
それには、社内の各部署を横断的にとりまとめデザインされた仕事の流れを管理運営する部署が必要になるでしょう。
各部署には、共有された情報をもとに自律的な動きができる組織作りがかかせません。
トヨタのカイゼンに見られるように製造業で部分最適のカイゼン活動は日本では得意なのではないでしょうか。でも全体の流れを作るグランドデザインを作るのは欧米企業の方が勝っている様に感じます。

全社がサプライチェーンを理解し情報を社内に開示し、その情報をもとに最適化させる日々の動きと全体の物の流れのデザインが問題ないのか確認し続けなければ、サプライチェーンは機能しなくなるでしょう。全体を見て部分最適を計れる視点とフットワークを持つ企業が成功した企業です。

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