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ロボットが物流を支える

2018年1月24日

人材不足とEC物流が活発化しネットショッピングのジャンルが増え、貨物の小ロット化によりますます物量の増加が続いています。今までは人海戦術で乗り切っていましたが、人材確保が難しくなってきたことで、物流の機械化・ロボット化が活発化してきております。
代表的なEC物流での最先端の物流ロボットを紹介いたします。

AMAZON KIBA

ネットショッピングでも物流でも最先端を行くAMAZON。
単品での送料無料を行っているのは、日本ではAMAZONとヨドバシ.comぐらいではないでしょうか。どちらも自社物流部門で行っています。
AMAZONの物流倉庫といえばKIBAロボットが有名です。無人搬送車が棚を動かしピッカーのところへ持っていくとてもシンプルなロボット。
棚を移動させピッキングの人的移動をなくし、注文からピッキングまでの時間の短縮と通路の縮小化で省スペース化につながっています。
アメリカでは20のAMAZON物流センターで45000台のAGV(Automated Guided Vehicles 無人搬送車)が稼働しています。

JDlogisticsの無人倉庫

中国インターネット通信販売2位のJD.com(京東商城、北京市)の物流センターでは間もなく全て機械やロボットで入荷から出庫までを行う倉庫が稼働します。もちろん機械のメンテナンススタッフや管理者は倉庫に居ますが、物流の作業は全て機械が行います。中国の合理主義ならではの発想なのかもしれません。

急速に発展している中国だからこそ自動化への対応も早い。
独身の日(11月11日)の売上もJD.comだけで2兆円を突破しました。その対応に自動化は必須のアイテムでもあります。

AUTO STORE

ノルウェーのJakob Hatteland Computer社の自動倉庫のシステム
日本ではニトリの物流子会社ホームロジスティクスが採用。
AMAZONのKIBAの仕組より立体的に考えられたシステムです。隙間なくコンテナを積むことで、さらに保管場所の省スペースにつながる仕組みです。
もちろんピッカーが動かずにピッキングができるので、少人数化や時間短縮にもなります。

少子高齢化に伴い人にやさしい仕事環境を作らなければ、これから物流業界では生き残っていけないのかもしれません。今までの人海戦術、長時間労働の慣習から更なる機械化・ロボット化の変革が必要になってきました。
未来の物流倉庫で働く人は、物流作業をする人達ではなく、機械やコンピューターをメンテナンスするエンジニアが働く場所になっているのではないでしょうか。

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