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倉庫の保管料で3期制ってなに?

2020年4月28日

倉庫に荷物を預けるときに倉庫業者に3期制って言われるけど
よくわからず、はじめ聞く用語に戸惑う事と思います。

そして実際いったいいくらかかるのか見当がつかず倉庫業者に見積をもらってもそれが高いのか安いのか判断しずらいと戸惑うはずです。

それでは一体倉庫ではどのような期間の区切りがありどのように計算するのかをみていきましょう。

倉庫の保管費用ってどんな種類がある?

倉庫の保管を計算する期間として

2期制 主に冷蔵倉庫
3期制 主に普通倉庫があります。

海外ではPER DAYで保管料を計算するところもあります。
1日単位なので保管日数が短い貨物に向いています

期の時間が短くなればなるほど荷動きの激しい貨物の保管料金が下がるため、
荷動きのいい貨物は短い期間で区切るほうが荷主にとっては有利になります。

3期制の期間

3期制とは1か月を3分割して保管料を計算する仕組みです

1期目 1日~10日
2期目 11日~20日
3期目 21日~月末

ここで気を付けなければいけなのが期中どの時点で保管が始まっても1期分の料金がかかるという事です。
1日に荷物を預けても、10日に預けても同じ1期目なので保管料は同じだけかかります。
ですので、少しでも保管料を少なくしようと考る荷主は、期のはじめに貨物を納品しようとするため貨物が集中しやすくなります。

三期制の保管料の計算方法

前期末の在庫数に期間中に入庫した貨物量を足したものが1期間の保管量になります
これに保管料単価を掛けると保管料が出てきます。

この計算で、よく言われるのは”出て行った分は考慮されないのか?”という事です。
例えば前期末在庫が10個ありそれが期首にすべて出庫され在庫が0になります。その後期中に10個商品が入って期末を迎えると期末在庫は10個になります。
上記の例だと何となく在庫量は10個のような感じに見えますが、実際は期末在庫10個+期中入庫10個で計20個が期中の保管量になります。
なぜならば、期中に1日でも保管されたものは1期分の保管料がかかるからです。
ですので出庫は期末の在庫量に反映されるだけで期中の増減での保管料の計算には一切関係がありません。

シュミレーション例

1期目 

前期末在庫0個+1期目入庫数が2日、5日、10日にそれぞれ10個ずつで計30個
計30個が保管量
出庫なしなので期末在庫も30個

2期目 

前期期末が30個+2期目入庫数14日に15個、19日に10個
そのため保管量は55個
出庫が12日と17日にそれぞれ10こずつで期末在庫は35個

3期目

前期期末が35個+3期目入庫数が22日に10個、26日に15個で計60個が保管量
出庫が25日と29日に15個ずつなので期末在庫が30個になります

保管数量が1期目30個+2期目55個+3期目60個なので1か月計145個になります。
保管量が1期100円/個とすれば、
145個×100円=14,500円がこの月の保管料になります

今回は個数で計算しましたが、この単位は貨物により変わります。
個建て、体積のM3、重量のKG、パレット単位、ピース単位など単位は色々です。
荷物がどの単位で動くか、もしくは倉庫の運用方法がどのようになっているかによって変わってきます。

まとめ

難しく考えずシンプルに計算する
(期末在庫量+期間中入庫量)×保管単価=保管料
出庫数量は期末在庫に反映され次期の保管数量に反映されます。

初めて3期制のことを聞くと難しく聞こえますが上記の式のようにシンプルにするとわかりやすくなります。

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