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ロジスティクスと物流|基本的な役割について

 いまや「ロジスティクス」という言葉は、物流業界のみならず様々な業界で使用されることが多くなりました。

ロジスティクスの主な目的は「最適化」にあるといえますが、用語自体の定義には様々な考え方が存在し、物流というワードもまた時代のニーズに合わせて言葉が持つ意味の領域を広げつつあります。

そこで、今回の物流手帖では『ロジスティクス』と『物流』の意味や基本的な役割についてご説明していきます。

※本記事は2021年11月時点の情報をもとに作成しています。

ロジスティクスとは

 ロジスティクス(Logistics)は、もともと軍事における装備や物資の補給をどのように行うか、またどのように管理するかといった意味合いで使用されていました。

現代社会では、一般的にサプライチェーンにおける効率的な物品の輸送やそれに付随するプロセスなど、全体の仕組みそのものを管理・実行・マネジメントすることを指しています。

サプライチェーン(Supply Chain:供給連鎖)とはその名の通り、生産から消費までの一連の流れ全体のことで、ロジスティクスはそれらを構成する要素のうちの一つとされています。

ロジスティクスの基本的な考え方としては、製造に必要な材料の調達や商品の輸送、それに付随する物流プロセスをいかに効率的かつ計画的に行うかに着目しており、サプライチェーンの基盤を支える縁の下の力持ちのような役割を担っています。

ちなみにロジスティクスを含むサプライチェーン全体を管理・最適化する仕組みのことはサプライチェーン・マネジメント(SCM)と呼ばれています。

このようにロジスティクスはサプライチェーンと密接な関係にあり、構成要素のうちの一つとされていますが、明確な定義はされておらず、物流と近しい意味合いで使用されるケースもあるようです。

 

物流の役割

 国土交通省によって策定されている「総合物流施策大網」では、物流は“我が国における豊かな国民生活や産業競争力、地方創生を支える重要な社会インフラ”と記されていますが、主にどのような機能を有しているのでしょうか。

まず始めに一番イメージがしやすい機能の一つとして「輸送・配送」があります。

日常的によく目にする機械製品から生活には欠かせない生鮮食料品、日用品、メーカーや企業などで使用される特殊な機械製品やその部品、さらには廃棄物などに至るまで、様々な物品が国内外の道路、海上、航空、鉄道といった経路を通って輸送・配送されています。

このように輸送・配送は物流を構成する機能のうちの一つとして、非常に大きな役割であり中心であるといえます。

次に「保管」の機能についてご説明します。

保管とは倉庫や物流センターなどで製品や商品を保管することです。

単純に保管といっても様々な目的があります。

例えば、海外からの輸入品の場合(個人輸入の場合を除く)などは商品が必要なときにすぐに仕入れができないため、倉庫や物流センターに保管しておくことが一般的です。

定温管理が必要な製品の場合は「定温倉庫」と呼ばれる温度管理ができる倉庫で保管するケースもあります。

そうすることで、品質管理や商品劣化を防ぐ役割なども担っています。

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 倉庫や物流センターなどに物品を保管する際、通常フォークリフトなどを使用して入出庫作業を行います。

これは「荷役」と呼ばれる物流機能のうちの一つで、そのほかにトラックや船、飛行機などの輸送車両に物品の積み込みや積み下ろしを行う作業なども荷役に含まれます。

また「流通加工」や「包装」といった機能も物流には内包されています。

流通加工とは、検品や検量、値札やタグ・ラベル貼り、箱詰めやラッピングなどの付加価値的な作業を行うことで、納品段階の引き上げにつなげることです。完成品や仕掛品の状態で納品されるので、荷主企業にとっては最終工程の手間などを削減できます。

包装の定義はJIS(日本産業規格)によって詳しく記されていますが、分かりやすくまとめると製品や商品を最適な状態で維持することを目的としています。

この「最適な状態」とは製品や商品の段階によって状態が異なります。

例えば、輸送時に施される包装(木箱や段ボールなどに箱詰めした状態)と消費者が手にする状態(袋や瓶詰め、ラッピングなどされた状態)とでは、最適の基準となる包装の目的が異なるためです。

以上が物流における基本的な役割とされていますが、最近では物流DXや標準化などが推進されており「情報」や「管理」など、ロジスティクスと同様にサプライチェーンと連携する機能も物流の機能に追加されつつあります。

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(参考・引用)
総合物流施策大網

 

グローバル・ロジスティクス

 現在は日本企業のグローバル化が進み、国内でサプライチェーンの全てを完結する仕組みではなく、グローバル・サプライチェーンといった海外拠点なども含めた国際的なやり取りを行うケースが多く見られます。

そのため物流業界では、各国間の部品や材料の調達、生産といったロジスティクスプロセスを最適化する「グローバル・ロジスティクス」が重要視されています。

その一部の例として、アスト中本ではタイ、中国、韓国の主要港や工業区域にアクセスしやすい場所に海外拠点を置くことで国際間の輸送・配送面を効率化しています。

さらに現地での日本語対応や日本国内本社で研修を行うことで海外拠点の作業品質を向上し、シームレスかつスピーディーに荷主企業の東南アジアを中心としたグローバル・サプライチェーンの支援を行うなど、様々なグローバル・ロジスティクスの取組みを行なっています。

このようなサプライチェーンのグローバル化を支援する取組みは今後さらに需要が増え、物流DXなどの新しいニーズに合わせてグローバル・ロジスティクスも多様化していくことが予想されます。

 

まとめ

 物流は日常生活や経済活動において必要不可欠であり、時代のニーズとともに常に変化しています。

またロジスティクスも同様に企業のグローバル化などに伴い、常にその概念に変化をもたらしています。

これらの役割や機能は、物流業界のみならず国内外のサプライチェーンに関わる様々な業界との連携力が重要になってくるといえるでしょう。

 

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