物流基礎知識 輸送・配送

トラックについて学ぼう!種類・ボディ・車両区分・積載量など詳しくご紹介

トラックの基本的な役割は『荷物を運ぶ』ことですが、その利用シーンはとても幅広く、物流業界のみならずその他にも様々な業界で利用されています。

また事業用としてではなく、ホームセンターなどで大きな買い物をした際に一時的に貸し出ししていることもあるので、トラックを身近な乗り物と感じる方も少なくないかもしれません。

今回の物流手帖では、なかでも事業用として利用されているトラックについて、種類やボディタイプ、車両区分や積載量、また車軸に関する知識などを詳しくご紹介していきます。

※本記事は2021年8月時点の情報をもとに作成しています。

 

トラックの種類

トラックの種類についてご紹介する前に、まずはトレーラーとの違いについて簡単にご説明していきます。

トラックとは貨物自動車のことで、貨物を輸送する荷台とエンジンなどを搭載した車体がセットになっています。

トレーラーは荷台部分と荷台を牽引する部分(動力部分)が連結された車両のことです。正式には荷台部分をトレーラー、荷台を牽引する部分をトラクターといいますが、一般的にはそれらを総称してトレーラーと呼ばれています。

大きさや積載量によって区別される

 

一般貨物を運送するトラックは、小型・中型・大型トラックの3種類に区別されています。

一般的に小型トラックは2〜3tトラックと呼ばれ、中型トラックは4t、大型の場合は10tトラックと呼ばれています。

 

様々なボディ(車体)のタイプ

トラックには、街などでもよく見かける箱型のトラックや冷蔵機能が付いたトラックなど、得意とする貨物に合わせて様々なボディタイプのトラックが利用されています。

 

①平ボディ

荷台が平らになっているトラック。床面部分が「あおり」と呼ばれる板で囲まれており、左右後方に開くことで平面で積み下ろし作業をすることができます。

汎用性に優れており、人力を活かした作業効率の高いトラックです。

①バンボディ
荷台が箱型になっているトラックで、一般的にトラックといえばこの形をイメージすることが多く、使用頻度も高めです。平ボディと違って荷台が密閉されているので、運送時に雨風などから荷物を保護することができます。

基本的にサイドドアと後方に両開きのドアが設置されています。

①ウイングボディ
見た目はバンタイプと大差はありませんが、名前の通り荷台の側面が羽(ウイング)のように開閉するので、積み下ろしの作業がしやすく、積載効率も高いのでバンタイプとは使用目的が大きく異なります。

 

①幌(ほろ)ウイング
ウイング部分を幌(シート)で覆ったタイプのトラックで、通常のウイングボディに比べると車両重量が軽いので、比較的たくさんの荷物を積載することができます。

①保冷・冷凍冷蔵車
保冷車は荷台が断熱性の素材で作られているので、通常のバンタイプのボディに比べて一定時間の保温が可能です。冷凍・冷蔵車はさらに冷却機能がついています。

①ダンプ車
荷台のイメージは平ボディに近い印象ですが、油圧ポンプを使用して荷台を傾けることができます。基本的には土砂や砂利などの運送に利用されています。

その他にも、タンクローリーやバルク、ミキサー車など様々な形態のボディタイプがあります。

 

道路運送車両法と道路交通法

本項では、小型・中型・大型トラックについてご紹介する上で必須となる「道路運送車両法」と「道路交通法」という法律について、一部を簡単にご説明していきます。

まず道路運送車両法は、自動車(道路を運行する車両)の所有権の公証等から安全性の確保、公害の防止および環境保全・車両整備技術の向上、公共福祉の増進などの目的のために定められた法律です。

道路運送車両法には、保安基準(道路運送車両の保安基準)が設けられていて、車両の構造や装置、大きさや最大積載量などが細かく設定されています。

続いて道路交通法とは、道路における交通の安全と円滑化、そして道路交通に起因する様々な障害を防止するために定められた法律です。

自動車(本記事では中でもトラックを対象としています)の種類を区別する方法は2種類あり、道路運送車両法による区分と道路交通法による区分が存在します。

それぞれの違いは、自動車の検査・登録・届出・強制保険については道路運送車両法によって区別され、運転免許・交通取締りについては道路交通法によって区別されています。

 

道路運送車両法による区分(一部抜粋)

 

 

中型・大型トラックについて道路運送車両法では「小型トラックより大きいもの」と記載がありますが、厳密には道路運送車両の保安基準で大きさの上限が設定されています。

 

道路交通法による区分(一部抜粋)

 

 

 

道路運送車両の保安基準として、ホイールベース(最遠軸距)ごとに車両総重量の上限が設定されています。

参考・引用:国土交通省 - 道路運送車両法

参考・引用:国土交通省 - 道路運送車両の保安基準

 

車両総重量について

車両総重量とは、車両重量・乗車定員・最大積載量を足した総重量の値を指しています。

 

車両重量とは?

人が乗っていない状態で燃料やオイル、冷却水などを規定量に満たした状態の車両本体の重さのこと。

(ちなみに車検の際などによく登場する重量税は車両重量に対して課税されます)

 

乗車定員

乗車定員の重量の計算は、大人1人あたり55kgで計算されます。

 

最大積載量(積載量)とは?

最大積載量とは、荷台に積むことができる荷物の重さの最大値のことで、車両総重量から《車両重量》と《乗車定員》の重さを引くことで正確な値を算出する事ができます。

一般的には小型トラックは2t以下、中型トラックは約4tほど、大型トラックは約10tもしくはそれ以上積めるといった認識が持たれています。

参考・引用:全日本トラック協会

トラックの車軸構造

 

車軸とは、左右のタイヤを繋いでいる軸のことでアクスル(axle)と呼ばれることもあります。

トラックの場合、車軸の構造は一般的に《全車輪の数》×《駆動輪数》といった形式で表現されています。

表示例① 4×2(フロント1軸/リア1軸)
表示例② 6×2(フロント1軸/リア2軸)など

※表示例①の場合の軸数は合計で2軸、表示例②の場合は軸数の合計は3軸となる。

これまでに各トラックには、車両総重量(最大積載量)の保安上の制限が決まっているとお伝えしましたが、車軸や車輪にかかる重さにも保安基準が設定されています。

そのため、一般的なトラックでは軸重(車軸1本にかかる重さ)は10t、軸荷重は5tを超えて走行することができないので注意が必要です。

 

まとめ

トラックには、今回ご紹介した意外にも様々な種類があります。またコンテナを輸送するトレーラーなどもあり、利用シーンや目的によって車両構造や得意なタイプが異なります。

トラックの貨物運送に関するご質問やご相談は、株式会社アスト中本までお問い合わせください。

 

株式会社アスト中本 ロジスティクス営業部
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